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50年以上も過去の雑誌の記事等を主として拾いだしています。
現在でも参考になると勝手に思っています。
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更新日
2024/04/27
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真空管使用のハム用短波受信機自作の参考に と思う情報です。
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スターSR-500受信機の解説記事

八重洲の技術部長 田山 彰さんが雑誌に発表されたもの。
選択度と安定度が肝心である事を力説してあります

高安定度のプレート同調形発振回路の採用と比較的高い周波数の
(1659Kc/s)中間周波増幅回路を使い実現しています。

全て真空管を使っていても実用になる回路技術を検討され
シングルクリスタルのフィルターでも可変帯域を実現し
BFOにも配慮した渾身の回路設計です。

これをなんとキット化された馬力には感嘆の声が。

残念ながら与えられた頁数が限られていて後半部分が
説明不足の感があります。

回路図はここに有ります。
ハリクラフターズ社の短波受信機 SX-146

真空管を使った短波受信機の自作に参考になります。

開発された時代が違いますから一概には言えませんが
八重洲無線のSR-500の海外版みたいに見えます。

当時の最新の部品でハイフレのIFフィルターと
プリミクサー方式の局発とで安定度が高く
高選択度を実現しています。

実際にはハイフレIFの単なる高1中2のスーパーです。
但し 回路方式は新しいです。

Mosley CM-1 Receiver   ブロック図を追加しました。
真空管機器製作用の代替え部品

代替え部品の幾つかを紹介します。
工夫すればなんとかなります。

画像はTS-520のダイアルメカに径が異なる二つの
カップリングを直列に接続し特殊な直径の軸のバリコンを
駆動する構造の例です。
黒いのが国内品 真鍮のが個人輸入したもの。

現在では 対応可能な部品は入手が困難か無い状況。
そこで代替品を探す訳ですが一部の部品を除いて
何とかなります。
単球コンバーター
中波のラジオでハムバンドを受信するために
使う単球コンバーター
我国では戦後 高一ラジオをスーパーに改造する方法が
業界で流行になった様です。
その為のアダプター類の製作記事がラジオ雑誌に
幾つか掲載されていました。
我が国はまだ並三とか並四とかせいぜい高一程度の
ラジオを使用されていたらしいです。
左の画像の機器は古いQST誌に掲載されたもの。
1940年には米国では戦時中であってもこの種類の
部品類があった事は特筆されて当然です。
この記事の機器はスーパーの周波数変換部分だけで
出力周波数を455kHzなんかではなく上の方の1500kHz
辺りへ設定し実現するものです。
尚 コイルはプラグイン形式です。

クリコン形式の単球コンバーターで21MC帯を
中波ラジオで受信する装置の記事がありました

もしくは21メガ帯をカバーしない通信型受信機に応用
珍しい書籍 初版本、復刻版とか

画像の二冊はラジオ技術誌の創刊号と第2号です。
多くの読者の希望があって復刻してもらったものです。

古い書籍の入手は専ら古書店からの通販です。

1942年 1月号のQST誌があります。
65周年記念号です。

二冊のアマハン 初版と1943年本ですが
古いQST誌に掲載されていた興味ある記事
FT-901が発売される数年前に既に
ドイツ人のハムが開発していた。
FT-901系のローカル発振部がそっくりです。
VCO/XCO/VFO/PLLの組み合わせでローカル発振部を
構成する新しい方式のオリジナル版でしょう。
しかし この時点ではWIDTH CONTROL方式は無かったです。

PASS BAND TUNING 方式
QSTやCQ誌HJ誌に掲載された
パスバンドチューニング方式。
異なる中心周波数のフィルターを二個縦列構成して
それ等を少しずらして通過帯域幅を加減する方法。
実験では受信機を二台用意して確認しています。

帯域幅を連続的に変えられるフィルター回路

R-4B受信機へ応用した別の方式
FT-901DM
この機器の受信機能の原典は恐らくドイツ人のハムが開発
した構成の受信機ではないでしょうか?

いわゆるStart-up Distortion を解消する
その為のCWインターフェイス回路

キーヤー選択のスイッチが不良とわかり改造しました。

CWモードでもSSBフィルターを使う方法。

改めてブロックダイアグラムを
八重洲のFT-ONE トランシーバー  改造
本機はJO1LZX局の第一設備で第二設備はFT-901DM です。
画像は上蓋を開けた状態ですが100Wクラスの無線機としては
何処に電源があるのかわからない位です。
この事は後に特徴の一つとして明らかになります。

この機器は受信も送信もゼネラルカバーである事も特徴です。
大きな二つのメーターと右下にあるキーボードもでしょう。
勿論10Hzまで細かく周波数設定が出来るアナログダイアルも。
周波数の設定はPLL方式で受信送信ともアップコンバージョン。
尚 トグルスイッチ類は以外に華奢な構造です。
左端にあるメインの電源スイッチも です。
その事は電源回路を観察するとよく分かります



この機器には当時としては独自の回路方式が採用されています。
幾つかの特徴のうちの最大の点と言える部分でしょう。

外観写真もご覧ください
A Novel Side-Band Selector System
QST誌 1958年 5月号 P19に掲載されたものです。
FT-901やFT-101Zシリーズで採用された選択度可変回路
の原型によく似ています。
異なるのは低周波帯のバンドパスフィルターか高周波帯かを
使う部分でしょう。

記事では入力信号を17kc〜20kcに変換しバンドパスフィルターを
通過後再変換して元の信号と同じ周波数に戻す事により
入力信号の一部または全体を通過させる事によって近傍の
他の信号をパスバンド内又は外へ追い出すことが
出来るとしています。
FT-101ZとかFT-901ではこの機能をWIDTH CONTROLと
称し帯域を狭める方法としています。


アンテナ切り替え構造について検討
切り替えではなく共用です。
画像はアンテナリレー部分を理想化した構造の回路。
ご覧の様に電力系のリレーは使わず受信機側に小型の
高速リレーを挿入し送信時はアースする構造にして
受信機初段を保護する簡単な構造です。

この場合極めて大事な事はリレーの開閉のタイミングです。
送信電波が発射中の開閉は絶対に避けなければ
なりません、その為に十分に検討した駆動回路を
必要とします。
この機器を開発したハムは真空管の動作時間を考慮して
C/Rの充放電をうまく使っています。
ゲインはありませんので勿論ロスもないです。
それが次の記事です。
A complete break-in unit for C.W.
W2LYH氏が開発した真空管機器の送受転換構造。
当時としては画期的な方法です。
1960年1月号のQST誌に掲載されたもの。
アンテナコイルが無い入力回路
R388やR-390A でHiZのアンテナを接続する回路方式

51J シリーズでは設計段階でアンテナコイルを設けない
回路を採用したそうです。


左の回路はR-388の該当する部分図です。
ご覧の様に左端にあるアンテナ端子からリレーとスイッチを
経由してコイルの上側へ直接接続されています。
即ち R-388ではアンテナ入力コイルがありません。

無いのではなく設計段階から設けていなかったと
幾つかの文献で記述してありました。
過去に製作した事がある幾つかのエレキー

WB4VVFのAccu Keyer/N9BQの新しい回路のキーヤーとか
JA9TTT/1加藤さんのOne Chip EleKey等。




画像の物は個人輸入したもので消費電流が極めて少なく
電源スイッチは不要との事でした。
右上隅にあるLSIがエレキーチップです。
A complete break-in unit for C.W.
W2LYH氏が開発した真空管機器の送受転換構造。
当時としては画期的な方法です。
1960年1月号のQST誌に掲載されたもの

VFO周波数を低く設定し途中のバッファー段でキーイング。
キーイング電圧の波形を工夫してチャピルを防ぐ。
アンテナリレーを使わずに送受転換をやる。
   オーディオ段のミュートとクリック音を取り除く構造。
   トーンゼネとAC電源内蔵の完全なユニット構造。

残念ながらAVC(AGC)についての言及がないです。
ブレークインに関する幾つかの文献


フルブレークイン機能について実機で確認しました。

左が八重洲のFT-ONEの場合で完璧です

右のFT-101Z系ではどうでしょうか 問題あります。
各種無線機(主に米国製)の膨大な資料集があります。讀み通すには気力が要ります。

古いQST誌(1915/01〜1969/12)の記事が読めます。 これ以降についてはARRLへ直接依頼で との事です。

日本の業務用受信機 第7版 と SHORTWAVE RECEIVERS PAST & PRESENT Third Edition

エレキー回路の歴史   Antenna Tunerの回路   送受共用アンテナをリレーで切り替える方法

Variable Frequency Antenna     Variable Width Xtal Filterについての記事も
珍しく表紙が写真ではなく絵画である雑誌
左側のがQSTの去年の12月号 右のは無線と実験誌の 1951年 2月号
どちらの表紙も 無線室の様子を描いております。
QSTの方はコリンズの送受信機とハマーランドのSP-600シリーズ受信機そしてマイク ワットメーターそしてバグキー等が。
無線と実験誌の方はRME社のVHFコンバーター ナショナル社の受信機とバグキーが机上にあります。
上の棚にはゴッツイ送信機らしき筐体 S-38シリーズの機器と恐らく電力計 その上には地球儀
受信機の上にはスピーカーが取り付けてあり往時の典型的なハムの様子が分かります。

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