SX-146 更なる改造  ディジタル周波数表示方法

RF Section

SX-146 の高周波増幅段とミクサー迄の回路です。特筆出来る事として T1 L1 L2 L3 及び T2 L6 L7 L8 で構成された同調回路です。
全く同じ部品定数と構造です。T1/T2と二連バリコンだけで7MHz帯 パラに240pFを接続して3.5MHzを そして7MHz部にパラにコイルを接続して14/21/28メガ帯に同調する構造です。

RF Amp の 6JD6 或いは代替球

SX-146オリジナルではシャープカットオフの6JD6と言う聞き慣れない球を指定していますが、ここは是非ともリモートカットオフの6BX6とか 6EH7か何かを使いたいところでしょう。
これらの球のピ配列を左の画像からみるとコンパチで実機でも互換性があります。

一番良いのは何といっても6EH7か。幸いにも両方とも手持ちがあります。

SX-146 第二の特徴

SX-146 のIF周波数は当時流行った9000kHzです。
これが何故良いかは次の通りで多くの受信機メーカーがこぞって採用した構成です。
即ち 9メガ中心の中間周波数にたいしてVFOを5500kHz〜5000kHzにとると3.5メガ帯と14メガ帯が互いにイメージ周波数の関係になり他に何も不要だからです。
単に 高周波段で同調を9メガより下へ取ると3.5メガ帯が受信でき 9メガより上にとると今度は14メガ帯が受信できることになります。
これは高性能な9メガのフィルターがあったので可能な構成でしょう。

ディジタル周波数表示方法

オリジナルのSX-146は 操作は大きなツマミでバリコンを回転し横行ダイアルで大まかな周波数を表示する構造でしたが 改造後はどうしてもディジタル表示する で考えてみました。
バンドは3.5メガ帯  7メガ帯  14メガ帯の3バンドで次の通りです。
14メガ帯はVFOの周波数 5000kHz〜5500kHzを周波数カウンターで測定し000kHz〜500kHzと表示する。

7メガ帯はオリジナルの構造を踏襲する。即ち
21500kHzのXCOからVFOの周波数を引き16000kHz〜16500kHzを得る。9000kHzのIFとの差で7000kHz〜7500kHzを受信する。
そこで16000〜16500をカウンターで測定し下3桁を表示する。

3.5メガ帯はVFOの周波数を5500kHz〜5000kHzと逆に操作し9メガのIFに対して3500kHz〜4000kHzを受信する。
この場合カウントして表示するのは500〜(4)00でなければならないがその信号は何処にもないので新規に作る事になります。
そこで20000kHzの水晶発振回路を製作し5500kHz〜5000kHzを引き14500〜15000の信号を作りカウンターで測定し下3桁を表示すると500〜000の数字が表示出来ます。 500,600,700,800,900,999・・・です。
14500kHzから15000kHzのBPFは7メガ用のものに小さなコンデンサーを並列に接続して間に合わせると既存の部品がそのまま利用可能。
上の方法は通常計測のカウンターを使って無理やり受信周波数を表示する構想ですがカウンターを別の方法で製作すれば別の方法で計測する事が出来る筈です。
例えば それなりのLSIを製作すれば宜しい訳で。さてどうするか。当方にはプログラミングの知識はありません。