Collins 51J-4 Communications Receiver  軍用無線機の写真集としては有名な赤本があります。
Collins 51J-4 Sales Brochure Band Change and Tuning System 回路図ではわからない部分 もう少し詳しくブロックダイアグラムを説明

超有名なコリンズ社の通信用受信機 51J-4です。但し銘板も上下蓋もありません。
51Jシリーズは1950年代の軍仕様で開発された機器で51J-4はその最終型らしく 最低でも7,500台以上製作されたとの事です。
軍仕様とは周波数読み取り精度と極めて安定度が高かくドリフトが殆ど無いRTTY等のデータ通信用の事。
本機は実は二度目のお目見えです。
一度目は1995年(概ね四半世紀前)の5月に51J-3を入手して幾つかの改造を施した経験があります。当時$450で相当な円高@86円で円換算で\38,400でした。
今年になって同じショップ(Fair Radio Sales)から数か月にわたって広告されていた物を思い切って購入しました。
今回は51J-4で価格は$595、円換算で65,450円(@110/$)です。
メカフィルが三個設置されてこの価格これは極めてお買い得です。
実機は相当汚れています。
BFOスイッチの横にトグルスイッチが増設してありショップの説明ではMUTEスイッチらしいとの事でした。
左右にハンドルがありますがパネル左右にU字孔がありラックマウント仕様でも、別に金属ケースがオプションで用意されていました。
5月23日に注文5月30日現地発送6月6日到着送料が高くて$240でした。
尚メカフィルが無い51J-3は日本無線でNMR-240として国内製造されていたそうです。当方が学生の頃 実習で一寸だけ触らせてもらったのがこの機種でした。
底面内部を観察している様子です
左側に見える長方形の黒い板の下に水晶片がある筈です。
正面パネル裏に見えているトリマーコンはキャリブレーターの水晶発振回路用で発振周波数を微調整する為のバリコンで正面側からマイナスドライバーで調節する構造です。

真ん中に見える貫通した軸で回すものはアンテナ回路のコンペンセーターバリコンで正面から小型ツマミで触れます。
これは使われるアンテナの制限からアンテナコイルを取り去った結果どうしても補正が必要になったので設けたとされています。
さすが 二つのバリコンの軸はフレキシブルカップラーで連結されたシャフトで取り付けてあります。

配線状況は極めて綺麗で整然と作業した様子が窺われます。
右端側面に見えるグレーの四角い部品は電源回路のフィルターです。
インダクタンスは5ヘンリー及び3ヘンリーです。
横から観察した上面の様子です
三つの橙色の四角い部品がメカフィル群です。
回路図ではクリスタルフィルターの直後二段目のIFアンプの初段に相当する箇所に挿入した構造です。
メカフィルの公称帯域幅は上から1.4KC/3.1KC/6KCとなっています。
0.8KCのメカフィルもオプションであるそうです。

正面裏にあるドラムは100KC刻みの直線目盛表示の横行ダイアルですが結構色褪せています。取り換えも可能。

又 全体的に埃が沢山積もっています。

右側にあるのが高周波部分のスラグ同調機構です。
可変中間周波段のスラグ同調部分は手前の側板に隠れていて見えません。
尚 右奥にあるケミコンとその直ぐ左にあるガラス管5V4の二つを固定する板状の金具は有りません。
又 ケミコンはプラグイン構造でこれは極めて軟弱で簡単に抜き取る事が出来るので抑え金具が必要だったのかと思います。
球のシールドケースは比較的安価な製品を使っています。
背面の様子です
四個のハート形部品はバンドチェンジツマミ又はメイン同調つまみを廻すとスラグ同調メカのスラグを上下させ各コイルの同調をとる構造となっています。
電源コードは直付けですが極めて頑丈でとても長いものが使われている上に先端のプラグがちょっと特殊な形状をしていますしかし実際の使用には問題ないです。

左側にある同軸接栓座は新品部品が取り付けてあります。
内部の部品の構造上かシャーシは結構深いです。