1.コリンズ社の広告で見る51J-4の特徴  

コリンズ社広告とは次の事です。
51J-4 Collins Sales Brochure 3rd. 06-58, Part No. 056-0297-00 即ち 1958年6月 第三版発行という事でしょう。
画像はブローシャの表紙の様子です。
内容は次の通りです。
概要の説明、本体の上面説明、底面説明、選択度特性説明、フィーチャー部分の説明、ブロックダイアグラム、スペック表、メカフィルの特性その選択度によるAM信号とSSB信号を受信する場合の方法説明、ダイアルの精度となっており表紙を入れて全体では11ページの読みものです。

その中で特徴とする項目の説明の箇所は構造が良くわかる写真と共に次の様に記述があります。
1.メカニカルフィルター 殆ど理想的なフィルターをパネル面から選択可能
2.精密な構造の可変発振器 機械的で精密な構造で高い再現性
3.100Kc/sの校正用発振器 すべてのバンドでダイアルのゼロ調が可能
4.精密な構造のミュー同調機構 可変IFと高周波同調回路連動
5.レベルメーター兼用のSメーター
6.100Kc/s刻みの横行ダイアルと1Kc/s刻みのメインダイアル構造


現代ではキャリブレーターとかSメーターなんかは当たり前に装備してありますが当時は正確さを謳うのにもこのくらいの表現で良かったのでしょう。
それにしても正面パネルのデザインやツマミの配置などは出色でした。

       フィーチャーの部分

実際のページの様子です。
51J-4 FEATURES の題名が下部に見えます。

吹き出しの様な指示の内容は上の説明の順番に時計回りに記述してあります。
画像の彩色はくすんでいますが ビニール製のクリヤーファイルに入っているのでそう見えます。

       2.広告からは分からない51J-4の特徴

51J-4のバンドチェンジ及びチューニングシステム

広告に記述してある 4.精密な構造のミュー同調機構 可変IFと高周波同調回路構造 をこれだけの文で理解出来た人はいないでしょう。
INSTRUCTION BOOK (9th EDITION, 15 SEPTEMBER 1961 520-5014-00)SECTION W CIRCUIT DESCRIPTION に詳細に記述してある部分を読んで初めて理解出来ます。

本文の第4章では最初に回路説明ではなく MECHANICAL DESCRIPTION が記述してあり 次いで回路説明の順となっていて いかにコリンズ社がミュー同調機構をフィーチャーしかったかが良く分かります。

4.1章のメカ部分の説明には51J-4機のバンドチェンジ及びチューニングシステムのブロックダイアグラムメカのブロックダイアグラムのそれぞれの図解頁があります。
次の画像の左側が回路のブロック図 右側のがメカ部分のブロック図です。
前者は誰でも理解可能でしょうが後者のメカ部分(ギヤー構造)の俯瞰図をパッと見てその動作を理解出来る人は相当な知識を有する人でしょう。